
「武蔵野美術大学 現役合格体験トーク」
今回お話をしてくださったのは、2025年春に武蔵野美術大学に現役合格した、MyArtの卒業生・Rさんです。
彼女は東京都立 総合芸術高校(通称:総芸)の出身で、MyArtには小学3年生から中学2年生まで通っていました。
2. 総合芸術高校について
総芸は、音楽・美術・舞台芸術の3専攻のみを設置している、専門性の高い都立高校です。一般教科に加え、週3日ほどの実技授業が組み込まれており、3年生になると年間の半分以上が実技中心という、非常に充実したカリキュラムが特徴です。
裸婦デッサンなど本格的な表現に取り組む機会も多く、美術を本格的に学びたい中学生にとっては魅力的な環境です。
高校については総芸をチェックしてみてください。
【高校受験の内容】
総芸の美術専攻では、水彩画とデッサンが主な試験課題です。多くの受験生は中学2年生ごろから予備校などで対策を始めるケースが多いようです。
【高校選びのヒント】
全国の美術系高校や美術に力を入れている学校の作品が一堂に会する「中央展」という展覧会があります。高校選びの参考としてとても有益なので、ぜひチェックしてみてください。
3. 高校時代の過ごし方
高校ではそれぞれの専攻(彫刻、油絵、日本画、デザイン)に豊富な講師陣から指導を受けることができました。講師の先生や先輩とのつながりができたことが充実したポイントだったようです。大学受験では予備校まで通う道も同級生と話しながら過ごせたことが楽しい思い出だったそうです。
4. 大学選びと受験対策
【志望校を決めたきっかけ】
小学生の頃、MyArt主催の「藝大卒展見学ツアー」に親子で参加したことが、美大進学への意識を高めるきっかけになったそうです。
実際に藝大の作品を見たことで、りなさん自身だけでなく、お母様にも美術大学への理解が深まり、志望校選びの土台になりました。
大学選びのヒント
美大受験では親御さんの理解も大切なので、できれば大学見学できるとよいとのことです。
または毎年1月末に行われる藝大の卒展と五美大展(私立美大)を見ると参考になりますよ。
【受験対策や大学選びについて】
第一志望は国公立でしたが、「滑り止めだから」という理由で大学を選びたくないという思いがあり、自分が本当に学びたいと感じる学科を私立大学の中から探しました。
5. MyArtでの思い出
MyArtでのレッスンでは、いろいろな作品(立体工作、デッサン、水彩、油絵などなど)がを作らせてもらえたと語ってくれました。
中でも印象的だったのは、小学生のときに参加した藝大卒展ツアー。
美術が特別なものでなく当たり前のように学べる環境があることに感動したそうです。
6. 質疑応答より(一部抜粋)
Q:美術系高校出身でないと、美大受験は不利ですか?
→そんなことはありません。実際、美術系高校出身の受験生は全体の中では少数派です。予備校などで1〜2年しっかりと対策すれば、十分に合格を目指すことができます。
Q:受験や、大学での課題に苦戦することはありますか?
→この質問には主催の三輪より、
藝大受験の対策では多いに悩みました。
漫画のブルーピリオドでも描かれてましたが、私自身も夢で出てくるほどトラウマになった思い出はあります。
でも、悩みながら自分の表現を深めていけること、悩み続けられる胆力が自然と身についたことが大きな成果だと思っています。
以上、トークイベントのダイジェストでした。
私(三輪)にとってはRさんの成長を感じ、今回一緒にトークイベントしてもらえたことが大変感慨深く喜ばしい気持ちでいっぱいになりました。
Rさん、これからも大学でたくさんのことに出会ってくださいね!